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開幕から3戦があっという間に過ぎた。今季、Hondaはライバルチームにとってかなりの脅威となるはずだ。RA106のスピードがあれば十分優勝が狙える。
バーレーンでは優勝のチャンスもあったのに結果は4位。スタートの時にクラッチトラブルが発生したせいだった。1コーナーまでで6位にポジションを下げてしまった。表彰台に上がることができなくて残念だったけれど、気持ちは弾んでいたよ。何しろRA106のスピードがトップクラスだっていうことが分かったからね。
   
その後はマナマのリッツカールトンホテルでゆっくりと過ごした。そして夜にはシンガポール。それから火曜日にクアラルンプールまでちょっと移動して昼にはKL国際空港にいた。
飛行機で夜を越すとすごく乾燥してしまう。だからその直後にはジムでのトレーニングもあまり激しくやらないのが普通だ。そういう状態でがんばり過ぎるとかえって逆効果になることがあるからね。でも今回はマレーシアGPまであと5日と迫っていたためにそうも言っていられなかった。できるだけ早くあの高温多湿に慣れたくて、火曜の午後にはトレーナーのフィル・ヤングと一緒に軽くエクササイズをこなした。
翌日の午前中にもっと充実したトレーニングができた。ランニング、ウエイト、ボクシング、深層筋と首の筋肉の強化だ。午後はリラックスタイムにしたからクアラルンプールの中心街に出かけた。異国の文化を体験したかったのと、ツインタワーの近くにあるショッピングモールで父親に新しい服をかってあげたかったんだ。で、休暇の最後は僕の大好物の鉄板焼。すごく楽しかったよ。
木曜の朝は、チームメートのルーベンス・バリッチェロと、スポーティングディレクターのジル・ド・フェランと一緒にHondaのマレーシアでの会見に出席した。本番での展望の他に、こういうハードな状況でのレースはどんな感じかを話した。気温は最低でも30度。湿度も50%を下回ることはないという環境だからとにかくタフなレースだ!その後、昼時にはサーキットに行ってエンジニアと打ち合わせをした。
金曜になってセットアップに悩まされた。グリップが全体的に少なかったんだ。一晩かけていろいろなところを修正して、予選までには何とかいい感じになった。おかげで好タイムが出せてフロントロウ。そして今季初めての表彰台をゲットした。すごく満足だった。2番目のピットストップ前に渋滞に引っかからなければ3位ではなく2位でフィニッシュできたはずだけれど、まあそういうことはレースにはつきものだからね。
   
ルーベンスと、サードドライバーのアンソニー・デビッドソンはそのレースの後バレルンガでのテストに参加するためヨーロッパに戻った。でも僕はそのまま東南アジアに残ったんだ。マレーシアからインドネシアに飛んで、スポンサーのイベントに出席したんだ。
インドネシアの首都、ジャカルタに行ったのはこれが初めてだった。楽しい驚きがたくさんあったよ。思っていたより大きな都市だったけれどみんなすごくフレンドリーだった。宿泊したホテルも素晴らしかったよ。
ジャカルタから、トレーナーのフィルと父と一緒にシドニーへ飛んだ。ブルー・ホテルに泊まって楽しいひとときを過ごした。僕らが泳いだボンディ・ビーチは波が3メートル以上にもなる。サーフィンにはもってこいのビーチだ。それと、釣りも楽しんだ。
メルボルンでのレースが近付くと、トレーニングプログラムを1日2回に増やした。どちらもホテルのジムかホテルの反対側にある50メートルのスイミングプールか近くの公園でのトレーニングだった。レースに向けて水曜日にはメルボルンへ行ったんだけれど、それまでにすごく体力がついてオーストラリアGPには100パーセントの状態で臨めた。
僕はメルボルンが大好きだ。素敵な街だし、地元の人たちはいつもF1関係者を温かく迎えてくれる。アルバートパークは好きなサーキットの一つだ。ストリートコースだからいろいろなコーナーがあって、常に何か予想もできない要素が盛り込まれている。グリップが少ないとかレーシングラインに白い線が引いてあるとかね。
   
さてサーキットでは、出だしは好調だった。金曜に2回行われたプラクティスではどちらもアンソニーがトップタイムをたたき出していた。土曜日には、あの手に汗握る予選でポールポジションをつかんだ。燃料の量はかなりいいところまでいけそうな手応えだったから、レースでも結果を出せる自信があった。
でも結局、オーストラリアGPは残念な結果に終わってしまった。いい感じでスタートして、1コーナーでもフェルナンド・アロンソを抑えた。ターン3で彼がオーバーテイクをしかけてきたときもそれを防いだ。でも1周目の後方でのアクシデントのためセーフティカーが入ってきて勝算が狂ってしまった。
メルボルンでは、タイヤがなかなか温まらないというのが僕らのアキレス腱だった。セーフティカーが入ってきてすぐに、しまったと思ったね。リスタートでフェルナンドを防ぎきれないと思った。案の定、リスタートの時にはタイヤが最適な状況ではなくなっていた。それで1コーナーでフェルナンドに抜かれてしまったというわけ。2回目のセーフティカーの時にも同じことが起こって今度はキミ・ライコネンに抜かれてしまった。3回目では2つもポジションを落としてしまったし、本当に不本意だった。
極めつけはチェッカーフラッグを目の前にしてエンジンが壊れてしまったこと。でもエンジンのトラブルについてはあまり気にしていない。エンジンメーカーが限界まで攻めている証拠だ。そういうときにはよくあることだから。
でもタイヤのトラブルは次の市街地コースであるモナコGPまでには、何としても克服しなければならない。気温も路面温度もオーストラリアより低いだろうからね。
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